カントン包茎の治療の重要性―高齢者の場合

真性包茎ではないものの放置は危険

カントン包茎は真性包茎とは異なり、平常時は亀頭を露出することができるため仮性包茎の一種として認識されています。
仮性包茎は日本人男性では罹患率が高く、症状も軽いとのイメージが強いようですが、カントン包茎は例外です。
カントン包茎は強度締約型に分類される仮性包茎で、包皮口が陰茎の外周よりも極端に狭くなっており、普段の状態で亀頭を露出させても締め付けられるような痛みを自覚することもあります。
勃起時には露出できなかったり、性行為においても危険を伴うことがあります。
無理に露出させることで、包皮がはれて(浮腫)元に戻せなくなり、血流不足による陰茎や包皮組織の壊死などに発展することも。
機能面でも、むしろ真性包茎であれば亀頭を露出できないので、性行為自体は普通に行うことができるのとは対照的に、カントン包茎では性行為時にしめつけられるような痛みを覚えることがある分、深刻な状況といえる状態です。

高齢者のカントン包茎の弊害

カントン包茎では性行為との関係で葛藤や症状が意識されることが多い訳ですが、高齢者であっても放置していい、ということにはなりません。
カントン包茎のなかでも勃起時に亀頭が露出できないタイプの場合、主な性感帯である”カリ首”や尿道口・包皮小帯などが包皮に保護されたまま性行為を営むことになり、刺激が少なく射精までの時間が長引くことがあります。
高齢者では勃起を維持する機能が衰えているため、性的刺激が少ないこととあいまってED(勃起機能不全)の原因になることもあります。
逆に高齢者がムリに亀頭を露出して性行為を行うと、血流が阻害されてうっ血することが多いため、中折れの原因になるなど性生活の満足度を大きく低下させる恐れも。
そして高齢者では尿路感染症に罹患するリスクが高くなる訳ですが、局部が不潔になりがちなカントン包茎を抱えているとさらに尿路感染症に発展するリスクも無視できないレベルになります。

まとめ

カントン包茎は平常時は亀頭を露出することができるものの、締め付ける感じが強いのが特徴です。
カントン包茎は陰茎の外周に比較して、包皮口が極端に狭いため、亀頭を露出しようとすると機能的に締め付けるようになっているわけです。
高齢者では勃起機能がただでさえ低下傾向になる事に加えて、広東包茎による血流不足が加わることのデメリットは大きくなります。
また局部が不潔な状況になりやすいので、高齢者の尿路感染症リスクを増大させることの深刻さも意識する必要があります。

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